レジオネラ属菌が発生しやすい場所

レジオネラ属菌は以下の場所に発生しやすいので特に注意が必要です

貯湯槽の中や配管では、お湯の滞留時間が長 いため、低い水温ではレジオネラ属菌が繁殖 しやすい環境となります。 湯温を常に 60℃以上に保ち、お湯を滞留さ せないようにしましょう 

ろ過装置内で、レジオネラ属菌はアメーバな どに寄生し増殖します。 循環式浴槽のろ過装置は、1 週間 に 1 回以上、十分に逆洗浄して汚れを排出す るとともに、生物膜を除去しましょう。 なお、逆洗できないろ材(石、カートリッジ など)の場合には、1週間に1回以上、ろ材を 洗浄して生物膜を除去しましょう。 塩素系薬剤の投入口は浴槽水がろ過装置に入 る直前に設置する必要があります 

循環配管の内壁には、生物膜が生成されやす く、レジオネラ属菌の温床となります。1週 間に1回以上、循環配管内の生物膜を除去し ましょう。また、集毛器(ヘアーキャッチャ ー)は毎日清掃しましょう 

気泡発生装置やジェット噴射装置、打たせ湯 などでは、エアロゾルが発生します。そのため、 エアロゾルにレジオネラ属菌が含まれることが ないように、浴槽水をこれらには使用しないよ うにしましょう。 また、空気取入口から土ぼこりや浴槽水等が 入らないような構造にしましょう 

シャワーの内部でレジオネラ属菌が増殖し、 エアロゾルとともに吸入してレジオネラ症が発 生することがあります。 浴槽水をシャワーには使用しないようにしま しょう。 少なくとも週に 1 回、内部の水が置き換わる ように通水しましょう。 シャワーヘッドとホースは 6 か月に 1 回以上 点検し、内部の汚れとスケールを 1 年に 1 回 以上洗浄、消毒しましょう 

露天風呂は外界と接しているため、レジオネ ラ属菌に汚染される機会が多くなります。 露天風呂の浴槽湯が配管を通じて内湯に混じ らないようにしましょう